ピアノで心を表現するには
リーベルマンのいう弾き方だと、指先の発音をもとにした中枢神経のはたらきは活発になりません。
しかも動きの訓練と、強靱な指のためのトレーニングを毎日のように必要とするのです。
手の重みを指先にかけての訓練のため、指先の感覚は失われ、心は指先に直通しません。
そのため、多彩な音づくりや、微妙なニュアンスなど、心の表現がひじょうに困難となるのです。
そして、完全弛緩であったならば絶対疲れることのない、カンティレーナにおいてすら、疲労をうったえることになります。
ほかにも腕の処理の問題は随所に出てきます。
重みをかけてはいけないpや、レジェロの時は、前腕は浮いた状態で弾くこととなるので、腕の重みを感じなくならなければいけないとか、腕は空中に漂うように保つなどの、むずかしい言葉が出てくるのです。